Camera

引き伸ばし機との別れ

思い出、後悔はない、断捨離

20歳の時に購入した引き伸ばし機と別れた。

確か中野の中古カメラ屋で10万円くらいで購入したと思う。(合わせてPENTAXの67も同時購入した)

当時は台所を暗室化して、

パン屋のアルバイトが終わったらずっと台所に篭っていた。

そして、お風呂場に紐を吊るして、クリップで現像後の印画紙を吊るして乾かして、また現像をして、その作業を夜遅くまでやっていた。

アルバイトの俺には、印画紙もフィルムも高かった。

現像するための道具も薬品も高かった。

でも、ただただ面白かった。

静かな空間。

暗い空間。

一人で黙々と作業。

人付き合いが苦手な自分に向いている作業だった。

今も何も変わっていない俺の性格。

人と働きたくないのは、20年前のあの頃から何も変わっていない。

デジタル印刷が嫌い

今は撮影も現像も印刷も楽になったもんだ。

全てデジタルで完結。

写真を印画紙に焼くなんて事もほぼなくなってしまった。

楽になったのが、良いのか悪いのか。

むしろカメラなんか要らない。

スマホで十分。

でも、綺麗画像なだけで全部同じような写真に見えてしまう様になって、俺はカメラをやめた。

デジタルはプリントがただの『印刷』だった。絶望した。

画質も荒く、のっぺりとした印象。

俺は暗室で印画紙に焼き付けるあの作業が好きだったんだ。

労力に見合った、美しい作品が出来るのが何よりも幸せだった。

時代は変わった

写真は紙で見るものから、画面で見るものになっていった。

写真は印刷して「贈る」ものから、メールで「送る」ものになった。

写真が心から好きだった俺も、それは理解できるようになった。

暗室に一人でいたあの頃から20年も過ぎると、俺は歳をとって家族も増えた。

ふと心に余裕ができて、もう一度カメラを始めようと思ったのがここ最近。

全て1から写真について(機材・被写体・表現の仕方…)考えていこうと思う。

継続が一番大事

まず、写真を撮って発信する場所が必要だと思い、ブログ→YOUTUBE→インスタ→Xの順で広めて行ってみようと思う。

こういったネットの発信は自由度が高いので、今の自分には息抜きや趣味の感覚で量をこなしていこうと思う。

もうすぐ本職の方でボーナスも出るので、機材を集め、被写体を考え、発信の場を整えていこうと思う。

アナログ時代の感覚で止まっている自分を、2024年のデジタル市場に落とし込んでいこうと思う。